【FPS攻略】FPSの最適な感度の決め方・合わせ方(PS4/Xbox)
FPSゲームにおいて正しい感度を設定することは、快適なプレイや効率的なスキルアップのために重要です。また、感度設定はFPS系のブログ・Q&Aサイト・動画サイトなどで取り上げられることの多いテーマであり、正しいFPSの感度設定について知りたいという人は多いということが分かります。
かくいう私も同じで、FPSゲームのスキルアップのために、正しい感度設定について様々なリサーチをしました。しかし、客観的・論理的に納得できる情報に出会うことができなかったため、自身でFPS感度理論を構築しようと考えました。
ここでは、できる限り主観的な考え方を排除して、客観的・論理的なFPSの最適な感度設定の決め方・合わせ方について解説します。
- この記事を読んで欲しい人
- なぜFPSゲームで感度を合わせることが大切なのか?
- FPSゲームで重要な3つの感度
- x軸感度の設定方法
- y軸感度の設定方法
- ADS感度の設定方法
- 3ヶ月間は感度設定を変更しない
この記事を読んで欲しい人
(1) ゲーム環境
- PS4やXboxなどCS版FPSゲームのプレイヤーの人
- コントローラー(ゲームパッド)でFPSゲームをプレイしている人
(2) 以下のような悩みを持っている人
- 初めて感度設定を変更しようとしている人
- FPSゲームの成績が不安定な人
- FPSゲームのスキルの伸び悩みを感じている人
- チームプレイが求められるFPSゲームで、チームに貢献したいと考えている人
なぜFPSゲームで感度を合わせることが大切なのか?
理由1: 瞬時の判断や操作が求められるため
FPSゲームの特徴として、突然目の前に現れた敵を速やかに倒したり、複数の方向を的確にクリアリングしたりと、瞬時の判断や操作が求められるシーンが多いということが挙げられます。そのため、自分の手や指の動きと実際のキャラクターの動きが正しく連動することが重要であり、その連動は感度設定によって大いに変化します。
理由2: 間違った操作の感覚が身に付くため
デフォルトで設定されている感度は基本的に自分に合った感度ではないため、その感度で繰り返しゲームをプレイすると間違った操作の感覚が身に付いてしまいます。操作の感覚とは、自分の思い通りに移動や振り向きの動作を行なったり敵に狙いを定めたりすることですが、これらは脳科学で言う「手続的記憶(潜在記憶)」として身体に記憶されます。この手続的記憶は一度身に付いてしまうと矯正することが難しいものであるため、正しい感度設定で正しい操作の感覚を身に付けることが大切です。
c.f. 手続的記憶(潜在記憶)とは?
端的に言えば「身体が覚えている」「意識しなくてもできる」といった状態のこと。手続的記憶の代表例として、自転車の運転・水泳・楽器の演奏などがある。人間はそれらの行動を記憶する際に、脳内の神経細胞に新しい伝達ルートを形成する。
慣れないうちは意識的だが、反復することで無意識に行動できるようになる(脳内では言わば反射的に高速で電気信号が伝達する状態になる)。なお、一度構築された伝達ルートを変更すること、つまりクセを直すことは非常に難しい。
FPSゲームで重要な3つの感度
FPSゲームには様々な感度設定があり、設定できる項目はゲームによってまちまちです。しかし、以下の3つの感度設定はほとんどのFPSゲームに共通しており、FPSの操作に大きな影響を与えるため、この3つの感度を正しく設定することが重要です。
- x軸感度:横方向(左右)の視点移動のスピードを決める
- y軸感度: 縦方向(上下)の視点移動のスピードを決める
- ADS感度:覗き込み時の全方向の視点移動のスピードを決める
上記3つ以外の感度設定はどうすれば良い?
上記3つ以外の感度設定は、プロゲーマーレベルの人で無い限り、あくまで補足(サブ)の感度設定として理解することをお勧めします。つまり、上記3つ以外の感度設定は固定値(最大値にする、中央値にするなど)を決めて設定すると良いと思います。FPSゲームの感度設定は項目が多く複雑性が高いため、パレートの法則の考え方をベースにして、よりプレイに影響の大きい設定に絞って調整することが現実的です。
c.f. パレートの法則とは?
パレートの法則とはマーケティング用語の1つであり、ビジネスシーンでは通称「2:8の法則(ニッパチの法則)」と呼ばれる。2割の要素が全体の8割を生み出しているというばらつきの状態を示す、という経験則に基づく理論。FPSの感度設定においては、重要な3つの感度設定がこれにあたる。つまり、すべての感度設定を最適化しようとするより、8割に影響する2割に集中した方が効率的で実現可能性も高い。
x軸感度の設定方法
x軸感度の決め方・合わせ方は最も考え方がシンプルであり、ほとんどすべてのFPSゲームで共通の考え方に基づいて設定することが可能です。
(1) 結論
- 自分の感覚で180°横に動かしてみて、実際に180°振り向くことができる感度にする
- 左右両方で実現できるかどうかチェックする
(2) 根拠・理由
- x軸の振り向きの最大角度は180°であるため
- 180°以上の横回転を行うシーンが無い
- FPSでは即時に180°振り向く動作は必須であるため
- 背後をカバーしていた味方が倒されてしまった時
- クリアリングが不十分で、突然背後から攻撃されてしまった時など
(3) 手順
- まずデフォルトのx軸感度設定から始める
- 既に感度設定を変更している人は、その時点のx軸感度設定から始めてOK
- 実際に横の振り向き動作をしてみる
- 自分の感覚で180°回転できると思う強さで右スティックを倒す
- 右スティックを一瞬(8割程度)倒して180°回転できるかどうか、つまりずっと(10割)倒し続けて180°回転させるのではない
- 同じ感度で10回以上試行して大体合えばOKとする
- 感度の調整をする
- 180°を超えてしまう場合: x軸感度が高いため、感度を下げる
- 180°を超えない場合: x軸感度が低いため、感度を上げる
- 感度を調整する時は、一気に上げたり下げたりせず少しずつ調整する
- 感度の微調整をする
- 90°・180°・270°・360°と90°刻みで回転できるかチェックする
y軸感度の設定方法
y軸感度の設定はx軸感度の設定と違い、各FPSゲームによって最適な設定の仕方が異なります。具体的には大きく以下の2通りに分けられます。
- 室内戦がメインのゲーム:高低差をケアすべきシーンが多いため、広角のy軸感度設定が必要
- 屋外戦がメインのゲーム:平面での撃ち合いが多いため、狭角のy軸感度設定で問題ない
ここでは、より広角のy軸方向へのケアが求められるFPSゲームを想定して、y軸感度設定について解説します。
(1) 結論
- 自分の感覚で水平状態から60°縦に動かしてみて、実際にその角度に振り向くことができる感度にする
- 上下両方で実現できるかどうかチェックする
(2) 根拠・理由
- y軸の右スティック入力の限界値は90°であるため
- どう入力してもy軸は自動的に90°で止まるため、y軸感度を90°に合わせる必要が無い
- y軸の振り向きの現実的な最大角度は60°〜75°であるため
- 90°の真上・真下の敵をケアするシーンは稀
- 60°〜75°の斜め上・斜め下をケアするシーンは多い
- 人間の目の構造上、上下の動きを目で追うことが難しいため
- y軸感度を上げすぎると実際の目が追いつかない
(3) 手順
※基本的な手順はx軸感度の合わせ方と同じです
- まずデフォルトのy軸感度設定から始める
- 既に感度設定を変更している人は、その時点のy軸感度設定から始めてOK
- 実際に縦の振り向き動作をしてみる
- 自分の感覚で60°振り向きができると思う強さで右スティックを倒す
- 右スティックを一瞬(8割程度)倒して60°振り向きができるかどうか、つまりずっと(10割)倒し続けて60°振り向きさせるのではない
- 同じ感度で10回以上試行して大体合えばOKとする
- 感度の調整をする
- 60°を超えてしまう場合:y軸感度が高いため、感度を下げる
- 60°を超えない場合:y軸感度が低いため、感度を上げる
- 感度を調整する時は、一気に上げたり下げたりせず少しずつ調整する
- 感度の微調整をする
- 30°・60°・90°と30°刻みで振り向きできるかチェックする
ADS感度の設定方法
FPSゲームでは「瞬時のエイムコントロール」と「精密なエイムコントロール」の両方が求められるため、正しくADS感度を設定することは非常に大切です。ADS感度はx軸感度とy軸感度の影響を受けるため、x軸感度とy軸感度を合わせた後に調整します。
- 横方向のADS感度 = x軸感度 × 設定上のADS感度
- 縦方向のADS感度 = y軸感度 × 設定上のADS感度
- 計算例1:x軸感度 (40%) × 設定上のADS感度 (100%) = 横方向のADS感度 (40%)
- 計算例2:x軸感度 (40%) × 設定上のADS感度 (50%) = 横方向のADS感度 (20%)
- 計算例3:x軸感度 (40%) × 設定上のADS感度 (10%) = 横方向のADS感度 (4%)
(1) 結論
- 自分の感覚でADS状態でx軸感度・y軸感度それぞれの1/3の角度(x軸60°・y軸20°)に視点移動ができる感度にする。
(2) 根拠・理由
- 精密なエイムコントロールを実現することが最優先であるため
- 理論上では最適なADS感度は100%だが、感度が高すぎて精密なエイムコントロールを実現できない
- エイム上達のためには、速いエイムではなく確実なエイムをまず身に付けることが重要(手続的記憶に関わる)
- ADS状態のまま速いクリアリングする現実的な角度であるため
- 視野の制限が大きいため、ADS状態のまま速いクリアリングを行う角度は限られている
- 実際には右スティック視点移動だけではなく、左スティックの移動を合わせてADS状態でクリアリングするシーンがほとんど
(3) 手順
※基本的な手順はx軸感度・y軸感度の合わせ方と同じ
- まずデフォルトのADS感度設定から始める
- 既に感度設定を変更している人は、その時点のADS感度設定から始めてOK
- 実際にADS動作をしてみる
- 自分の感覚でx軸60°・y軸20°の視点移動ができると思う強さで右スティックを倒す
- 右スティックを一瞬(8割程度)倒して視点移動できるかどうか、つまりずっと(10割)倒し続けて視点移動させるのではない
- 同じ感度で10回以上試行して大体合えばOKとする
- 感度の調整をする
- x軸60°・y軸20°を超えてしまう場合:ADS感度が高いため、感度を下げる
- x軸60°・y軸20°を超えない場合:ADS感度が低いため、感度を上げる
- 感度を調整する時は、一気に上げたり下げたりせず少しずつ調整する
- x軸・y軸のどちらか一方のみ感度が合わない場合は、より合わない方(エイムがブレる方)にADS感度を合わせる
- ADSの感度調整が上手くいかない場合も、決してx軸感度とy軸感度を変更しない
3ヶ月間は感度設定を変更しない
これまでに紹介した3つの感度設定が決まったら、最短でも3ヶ月感は同じ感度設定でプレイを続けるようにしてください。前述の通り、FPSゲームの操作は手続的記憶に基づくため、頻繁に感度設定を変更してしまうとこの手続的記憶が身に付かないため、効率的にスキルアップすることが難しくなります。設定した感度に自分が合わせに行く、というイメージでトレーニングを続けましょう!
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